<ペット>広がる「老犬ホーム」 人と犬、ともに高齢化を読んで

わんちゃんも長生きによって、人間と同じようなことが起こる。わんちゃんは家族と思っているがゆえに、とてもじゃないけど保健所になんて連れていけない。でも、歳をとっても、愛犬と一緒にいたいし、今は まだわからないけど、歳をとっても もう1頭飼いたいと思うかもしれない。そうなった時、自分はどうするのだろう?できるだけ自分で面倒はみたい。みんなそうしたいはずだけど、飼えない事情が出来た時。下記の記事のようなサービスがあると少しは安心できる。安心できるから 飼っていいのか?・・・・・どうなんだろう。でも 考えておかなくては

参照
毎日新聞 12月15日(日)10時0分配信

高齢の犬を飼い主から預かって死ぬまで面倒を見るペットの介護施設「老犬ホーム」のニーズが高まっている。ペットフードの改良などで寿命が延びたのに伴い、介護を必要とする犬が増加。一方で飼い主自身が亡くなったり病気になったりして飼えなくなるケースも増えているためだ。人と犬の双方で進行する「超高齢社会」。人とペットの関係を改めて考えなければならない社会が始まりつつある。【末永麻裕】

長崎市の山あいにある老犬ホーム「アリスの家」。6畳間に1匹ずつ仕切られたケージの中で5匹の犬が寝そべっていた。いずれも人間なら80歳前後に当たる13~15歳の老犬だ。2匹は体を抱えないと歩けず、別の1匹は目が、もう1匹は耳が悪い。残る1匹は認知症だ。それぞれ定期的な投薬が必要で、エアコンによる温度管理も欠かせない。

「アリス」は市内の別の場所でペットホテルを経営する海士元(あまもと)泰子さん(50)が2009年、転居先を自宅兼施設にして開業した。預かるのは10歳以上の老犬で、これまでに10匹をみとった。犬の体調が一変した場合に備え、海士元さん夫婦は犬たちと同じ部屋で寝泊まりしている。料金は小型犬が1日1000円、大型犬が1300円で、他に入会金5万円が必要だ。

海士元さんの開業のきっかけは、70代女性からの相談だった。「犬を世話してもらえる人がいないだろうか」。女性は2匹の愛犬と共に1人で暮らしていた。老人ホームへの入所を決めたが、犬は連れていけない。しかし、犬を保健所で殺処分してもらう気持ちにもなれず、途方に暮れて相談にきたという。

今、全国の犬の飼い主の中心は中高年以上だ。ペットフード協会(東京)が12年、5万人を対象に実施したインターネット調査によると、50代の21・4%、60代の18・2%が犬を飼っている。犬の飼い主を年代別で見ると、50代は1位、60代は2位。子供が独立した後、寂しさから飼い始める人が多いという。

一方、日本愛玩動物協会(東京)と東京農工大の調査では、1990~91年に8・6歳だった犬の寿命は2002~03年には11・9歳まで延びた。ペットフード協会の12年調査では13・94歳。同協会の福井則夫さん(60)は「動物医療の進化やペットフードの改良などが背景にある」と言う。

中高年が寿命の延びた犬を飼う--。人も犬も高齢というケースが各地で増え、そんな中で誕生したのが老犬ホームだ。老犬ホームを紹介するインターネットサイトを10年に始めた老犬介護ドットコム(福岡市東区)によると、数年前から首都圏など各地で開設の動きが出始め、現在は全国に十数施設。更に増えつつある。

サイトで紹介されている熊本県菊池市の老犬ホーム「トップ」は草分け的施設で、今は約40匹が生活している。ここ1、2年で相談が急増し、現在は満員状態。7、8匹が既に2~3カ月の入所待ちだ。関東、関西から犬を預けに来る飼い主もいるという。

老犬介護ドットコム代表の河村充さん(33)は「これまでは認知症やがんなどを発症する前に寿命を迎えていた犬が長生きするようになった。何らかの事情で頼れる家族がいない飼い主も増えている。老犬ホームのような施設は今後も増えるだろう」と話している。